写真の卵嚢は一斉に大量の孵化はせず、4日にわたって毎朝少数の幼虫が孵化をした。
それにしても、なぜ毎日、朝になってから孵化をするのか実に不思議だった。
幼虫は卵嚢の中から外の光を感知して出てくるのだろうか?
写真は2日目の孵化のもの。
@左「初めまして、兄さん」
右「おう!…って、あれ?」
A左「どうしました?」
右「いや、顔の皮がちょっとな…」
B左「私は最初に脱ぎましたが?」
右「うるせー!よし、とれた!」
C左「よかったですね」
右「こ、今度はカマの皮が…」
D左「ちょっとどいてください。脚の皮を脱ぎますので」
右「こ、こらぁ!」
E左「そんなに怒らなくても…」
右「俺は脚どころかカマがまだなんだよ!あっ脱げた!」
F左「しかし脱ぐ順番むちゃくちゃですよ、兄さん」
右「ケッ!どう脱ごうと、全部脱げたからいいんだよ!」
G左「では、私はいよいよクライマックスの触角脱ぎにチャレンジです」
右「ん?おうっ、頑張れよ!」
G左「やりました!」
右「やったな、おい!じゃあ、俺はそろそろ行くとするぜ」
H左「あっ、兄さん、弟が出てきましたよ。やっほー」
右「…あれ?脚が?」
I左「わぁ、どんどん出てきましたよ」
右「そ、それよりりちょっと背中を貸してくれ。脚が抜けなく…」
J弟妹達「兄さん、じゃまじゃま」「どいてよう」
左「おっと、ごめんね」
右「ぐはっ、押すなぁ!」
K左「じゃあ兄さん、脚が固まったのでお先に失礼します♪」
右「いや、まて、おい、俺が脚を抜くのを助け…」
弟妹軍団「わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!」
写真のように孵化時の前幼虫からの脱皮不全でも、後脚の先に皮が少し残っている程度なら、濡らした極細筆で慎重に皮をふやけさせながらぬぐい取れば助けられる。
ちなみに頭部のコブは、孵化時に頭部を保護するためのクッションだそうで、じきにおなじみの形に戻る。